ロシアによるウクライナとの全面戦争が始まり、多くのウクライナの学生たちは勉強する機会を失いました。検事総局によると、4月18日現在、1,018の教育機関がロシア軍による爆撃と砲撃により被害を受け、そのうち95が完全に破壊されています。ガジェットの損失、インターネットと電気の欠如、他の都市への避難、絶え間ない砲撃または居住地の一時的な占領など、これらおよび他の理由により、学生たちは勉強を続けることができていません。
戦闘行為が活発なゾーンは、高等教育機関、特にカラージン記念軽キウ国立大学の建物に被害を与えました。その結果、一部の大学は移転する必要があります。したがって、国立生物工学大学はハルキウからザカルパッチャに移転しました。ヴォロディーミル・ダーリ記念東ウクライナ国立大学は、セヴェロドネツィクからカムヤネツ・ポディールシキーに、ルハンシク医科大学はルビージュネからリヴネに移転しました。
比較的安全な地域にあるウクライナの大学は、戦闘行為が活発な都市からの学生を受け入れています。そこでは自身の専門分野の科目の聴講に参加することができ、卒業後、コースの修了証書を入手することができます。
戦争開始の初期から、ウクライナの学生と世界でも有数の大学の卒業生は、ウクライナを支援するために海外でデモを行い、メディアと対話をし、教育機関の学事部門に戦争の犠牲者を助ける方法を伝えてきました。欧米の50以上の大学に送られた手紙の中で、学生たちは、ウクライナに対するロシアの戦争を非難し、ロシアからのすべての投資を撤回し、ウクライナの学生を財政的に支援し、ウクライナ人学生が入学するためのより多くの条件を作り出すための公式声明を求めました。多くの外国の大学はもはやロシアの卒業証書を認めておらず、ロシアからの何百万もの投資を撤回し、科学機関との協力関係を停止し、ロシアとの既存の交換学生プログラムを一時停止しています。
スライドショー
国連難民高等弁務官事務所によると、戦争の開始以来、500万人以上がウクライナを去っています(2022年4月20日時点。)世界の60以上の大学が、ウクライナ難民を支援しています。学生だけでなく、教師、科学者、その他の教育者に対しても支援しています。これらには、学術支援、コンサルティングサービス、無償教育、食事提供などが該当します。
私たちはそのような大学とそこが提供している支援に関する情報をお伝えします。このリストはすべての情報を網羅してはいません。ウクライナ人を支援する教育プログラムと教育機関に関する詳細情報については、受入国の教育省のWebサイト、難民のための特別プログラムのWebサイト、またはUkrainian Global UniversityやSupport UAstudents、Science for Ukraine、Eruderaなどといった教育プラットフォームを参照してください。
ポーランド
ポーランドの教育科学大臣と保健大臣の共同イニシアチブ「ウクライナとの連帯」の一環として、2022年2月24日以降ポーランドに来たウクライナの学生と大学院生は、学びの機会を得ることができ、論文研究に取り組むことができます。プログラム参加者は授業料が免除され、奨学金が支給されます。
ヴロツワフ大学(University of Wrocław)
「ウクライナとウクライナの学生への支援とヴロツワフ大学」というサービスを通じて、ウクライナの国立大学からの留学に変更することを提供しています。
ヤギェウォ大学(Uniwersytet Jagielloński)
ウクライナ人に奨学金を提供するための基金が組織されました。2022年の夏期にポーランド語での無償学習に、ウクライナで学生であった人たちを募集しています。雇用を必要としているウクライナからの来た教員は、競争試験なしで就業することが可能です。無償のポーランド語コースも提供されており、大学病院は難民のための産科および手術室を開設しました。
クラクフ工科大学(Politechnika Krakowska)
2022年9月にウクライナ難民のためにウクライナ語で無料のエンジニアリングトレーニングを開催する予定です。
クラクフ教育大学(Uniwersytet Pedagogiczny im. Komisji Edukacji Narodowej)
ウクライナ人に、一般的に(必要な書類を提出した場合)無償でさらなる学習または学習の初年度(ポーランド語)に登録する機会を提供しています。また、ウクライナからの学生の家族のために寮で無償の宿泊施設を提供し、クラコビャクの寮ではロシアによる侵略から逃れた子持ちの母親に対して部屋を無償で提供しています。大学の寮に住むすべての難民は、無償の心理的支援を受けられ、またポーランド語コースを受講することができます。
ハンガリー
センメルヴェイス大学(Budapest Semmelweis University)
ハンガリー最大の医科大学は、戦争が終わるまでウクライナの学生に教育を無償で提供しており、医療スタッフを雇用する機会もあります。詳細については、[email protected]までお問い合わせください。
チェコ
南ボヘミア大学(The University of South Bohemia)
社会的なものも含む奨学金が提供されます。また、学生のための宿泊施設を提供しています。
マサリク大学(Masaryk University)
特別奨学金、財政援助、住居、大学での雇用機会、そして心理的援助を提供しています。
ブルガリア
ヴァルナ経営大学(Varna University of Management)
大学の学長は、ウクライナ人を含む、ブルガリアに滞在している希望するすべての難民は、無料のブルガリア語コースを利用する機会があると発表しました。また、宿泊施設と食事を提供しています。
ブルガリア・アメリカン大学(American University in Bulgaria)
募金活動を実施し、経済的支援、宿泊施設、食事を提供しています。
クロアチア
ザグレブ大学獣医学部(Faculty of Veterinary Medicine of the University of Zagreb)
無償教育、食事、カウンセリングサービス、臨床研修の修了、学術的および心理的カウンセリングを提供しています。
リトアニア
ヴィリニュス大学(Vilnius University)
心理的サポート、奨学金、授業料と寮費の免除を提供しています。
エストニア
タルトゥ大学(Universitas Tartuensis)
ウクライナの学生250人の受け入れ準備ができており、住居も提供しています。また、ウクライナ人支援のため、大学は特別基金を開設しました。
スウェーデン
カロリンスカ研究所(Karolinska Institutet)
個別のサポート、電話相談、ストレス管理に関する昼食セミナーなどを提供しています。
フランス
クロード・ベルナール・リヨン1大学(Université Claude Bernard Lyon 1)
何百人ものウクライナ人学生のために教育を提供し続けています。また、PAUSEプログラムにて、ウクライナの研究者、その家族、博士課程の学生に仕事を提供しています。これは、ウクライナの研究者(ロシアによる戦争で危険にさらされている)に財政援助を提供するフランスの研究プログラムです。このプログラムは、フランスの高等教育研究革新省による支援により生まれました。
ジャン・ムーラン・リヨン3大学(Jean Moulin Lyon 3 University)
緊急援助、個人的および心理的支援を提供し、25人のウクライナ人学生に対しフランス語学の大学学位(DUEF)における学術プログラム内で大学に入学する機会が提供されています。
ジャン・モネ大学(Jean-Monnet University)
奨学金やフランス語を知らない学生のためのトレーニングコースを提供し、また、PAUSE研究プログラム内で教員、研究者へのサポートを提供しています。
ドイツ
ベルリン工科大学(Technische Universität Berlin)
「ベルリン・ウクライナ」という研究者と学生への援助基金を通じて財政的支援を提供しています。寄付は大学が開設した口座に直接送金され、そこからウクライナの研究者や学生に対し奨学金を提供するために支払われます。また、その資金を使ってドイツ語コースの費用に充てることを計画しています。基本的な資金は大学が負担します。
ドレスデン工科大学(Technische Universität Dresden)
難民の権利に関する無料相談、財政援助、教育およびキャリアサポートを提供しています。
ベルリン・フンボルト大学(Humboldt-Universität zu Berlin)
ウクライナからの学生に対して、奨学金プログラムやその他の機会を提供しています。
スペイン
ブルゴス大学(University of Burgos)
レオン大学(University of Leоn)
サラマンカ大学(Universidad de Salamanca)
バリャドリッド大学(Universidad de Valladolid)
これらの大学は、現学期中にウクライナの学生100人の受け入れ準備ができています。彼らはまた、住宅と250~500ユーロの月額手当を提供しています。
スイス
スイス連邦工科大学チューリッヒ校(ETH Zurich 一 Swiss Federal Institute of Technology)
無利子のローンや奨学金、ウクライナの研究者や学生のための心理的支援を提供しています。
スイス連邦工科大学ローザンヌ校(The École polytechnique fédérale de Lausanne)
学生へのカウンセリングサービス、精神ケアと経済的支援を提供しています。
フィンランド
ヘルシンキ大学(University of Helsinki)
卒業証書なしでの教育修了を支援するための入学サポートを学生に提供しています。
東フィンランド大学(University of Eastern Finland)
ウクライナの学生20人の受け入れを準備し、彼らの生活費と旅費をカバーしています。
アールト大学(Aalto University)
ウクライナの学生のための研究と奨学金のための枠を提供しました。
イギリス
エディンバラ大学(The University of Edinburgh)
大学で勉強していて経済的に困窮しているウクライナの学生には、援助を申請する機会が与えられています。
ウォーリック大学(The University of Warwick)
福祉支援サービス、個人指導、学生資金、宗教的援助、ビザサポートを提供しています。
ノッティンガム大学(University of Nottingham)
イギリスで留学ビザを所持しているウクライナ人には、人道援助、メンタルヘルスケア、福祉ケアが提供されています(ビザは一時的に延長されます。)
カナダ
トロント大学(University of Toronto)
財政援助とメンタルヘルス支援を提供しています。
アルバータ大学(The University of Alberta)
無償学習が提供されています。また、大学は戦争の影響を受けたウクライナの学生に授業料を請求しません。
アメリカ
イェール大学(Yale University)
すでに大学で勉強しているウクライナの学生に経済的支援、無料の法律相談、キャリアガイダンスを提供しています。また、一時的に教育または研究職の地位に就く機会も提供しています。
サンタモニカ・カレッジ(Santa Monica College)
経済的支援、健康と心理的サービス、無償の食事と住居、学生の就業支援と技術的リソースを提供しています。
ハンプトン大学(Hampton University)
ウクライナで勉強しているウクライナ人と外国人の学生に対し、無償で宿泊施設、食事、授業を提供しています。
スタンフォード大学(Leland Stanford Junior University)
Ukrainian Global Universityプログラムは、ウクライナの入学者に学習の機会を提供し、新たにウクライナ人学生を受け入れる準備を行い、奨学金やウクライナ人のための特別な入学条件を提供しています。 このプログラムに参加するための主な条件は、修了後に戦後のウクライナの再建を支援するためにウクライナに戻ることです。
日本
京都先端科学大学
学部生・大学院生向けの奨学金、生活費支援、キャリアカウンセリング、日本語レッスン、研究者の就職支援などを提供しています。
オーストラリア
オーストラリア国立大学(Australian National University)
人道ビザを持っている学部生または大学院生は、経済的支援を申請する資格があります。詳細については、[email protected]までお問い合わせください。
シドニー大学(University of Sydney)
大学院生が研究を続けるために2〜3枠の奨学金を提供しています。
クイーンズランド大学(University of Queensland)
最大10の奨学金が難民または難民申請者に提供されました。